このページに来たあなたは、「うまく話せない」ことを深刻に考え、「うまく話せない原因」を探しに来たのだと思います。
その答えはここにあります。
このページでは、書籍やネット上で調べられる「うまく話せない原因」を一覧にしてまとめていますので、「うまく話せない原因」の答えを知ることが可能です。
ですが、その答えを紹介する前に、1つだけ伝えておきたいことがあります。
それは、「うまく話せない原因」が分かっただけでは、決してアナタは上手く話せるようにはならないという悲しい事実です。
上手く話せない原因を調べに、わざわざインターネットでここまで来たあなたなら、少し心当たりがあるのではないでしょうか?
「『上手な話し方講座』『誰でもできる!トーク術』・・・このような題名の書籍やネット上の情報を調べて学んだつもりになっていた。でも、今も以前と変わらず誰ともうまく話せないままだ・・・。」
経験したこと、ありますよね?
「いくら頑張っても、いくら勇気を振り絞って練習しても、全然会話が上達せず、恥ずかしい思いをするだけだった。」
こんな人は、意外と大勢の人が経験しています。
ではなぜ、大勢の人が「うまく話せない原因」が分かっても、全然うまく話せるようになれないのでしょうか?
実は、いくら「うまく話せない原因」を調べても上手く話せるようにならない人には、「ある盲点」に全く気づけていないという共通点があります。
そして、その「ある盲点」は、普通に生きている日本人は誰からも学ぶ機会を得られません。
そのため、一生気づく人もいないまま、生涯を終える人も大勢いるのです。
しかし、「ある盲点」にさえ気がつけば、目の前の霧は晴れ、堂々と話ができるように一変します。
「そんな話があるものか!」とバカにする人もいますが、人生の大半をコミュ障で過ごし、自ら深い霧を抜け出した私だからこそ、断言できるのです。
熱がこもったせいで前置きが長くなりました。
このページでは、うまく話せない原因について、書籍・ネット上の情報・医学的な症状(病気)をまとめて紹介します。
その後、うまく話せない原因が分かっても、変わらず話せないままな理由について解説し、うまく話せない人が気付かない「盲点」についてお話します。
いつになっても自分の思うように話せず、モヤモヤした人生を送っているアナタの助けになれば幸いです。
もくじ
うまく話せない原因
うまく話せない原因について、よく書籍やネットの情報、病気として挙げられている理由を以下にまとめました。
- 話すのが怖い。緊張して話せない。
- 自意識過剰。周囲の目を気にしすぎている
- 自信がない。ネガティブすぎる性格
- プライドが高い。間違いを犯したくない
- 緘黙症という病気。ストレスによる脳障害
- 何をどう話したらよいか分からない
上に挙げた内、いくつかは見覚えがあるのではないでしょうか。
では、これらが「うまく話せない原因」と言われている理由について、少し詳しく解説していきます。
人と話すのが怖い。
他人と接することでとても嫌な思いをしたり、人に嫌われたりした経験がある人に多い原因です。
「他人と接することで、自分が何か傷つけられてしまうのではないか?」
「自分が話をしたことがきっかけで、からかわれたり、ひどく嫌われたりしまったらどうしよう・・・。」
そうした恐怖感を感じると、緊張して声が上手く出なくなったり、震えたり、心拍数が挙がってドキドキして、うまく話せなくなります。
人は、自分自身に危機がせまったり、不安を覚えたりすると、自律神経・交感神経に刺激がいきます。
人と話すのが怖くて鼓動が高くなったり、息が苦しくなったり、気分が悪くなったりしてうまく話せなくなるのは、こうしたヒトの神経伝達の仕組みが原因です。
緊張せずに上手く話すためには、自然体で話せるように話す練習をしたり、姿勢を良くして大きな声で話すよう意識することが効果的だと言われています。
また、人と話すのが怖いという人は、話すこと自体よりも、良く知らない他人そのものが怖い、いわゆる「対人恐怖症」に近い症状であるとも言えます。
見た感じ「普通」だと言われる人で、よく話さない人の中には、「話さないこと」で嫌われないようにしよう、余計な問題を起こさないようにしようと考える人もいます。
しかし、話さない状態を続けるのは、問題を見てみぬふりをしていることになりますし、現状は何も変わりません。
うまく話せるようになるためには、「話さないこと」に頼ってずっと話さない状態から抜け出す必要があります。
自意識過剰。周囲の目を気にしすぎている
うまく話せない原因として、「自意識過剰だ」と言われたことはありませんか?
自意識過剰とは、自分の行動や外見などが他人にどう思われているのかを過剰に考えすぎている状態を指します。
自分の話し方を見られたり、話の内容を聞かれたときに、周囲の人から「あいつ変じゃないか?」「ちょっと今の話し方おかしかったよな?」「自慢話をしている」と不審に思われないか?
周囲からの自分の評価について必要以上に考えてしまいます。
その結果、特に人前で話す場などでうまく話せないようになります。
前項の「話すのが怖い。緊張して話せない。」と似た、うまく話せない原因です。
ちなみに、自意識過剰は、あがり症の根本の原因の一つだとも考えられています。
もし、あなたが自意識過剰な症状を自覚しているなら、周りの評価を気にせず、ラクな気持ちで話せるようリラックスしましょう。
よく言われることですが、自分が思っているほど、周囲の人は自分を見ていません。
自分がヘンだと思ったことに対しても、何も感じていなかったりするものです。
ちょっと変な話をしたと気にしていても、あなたの話を聞いた相手はそれほど気にしませんし、すぐに忘れてしまうのが通常です。
周りの評価があまり気にならなくなれば気持ちも楽になり、前より自然体で、うまく話せるようになっていきます。
自信がない。ネガティブすぎる性格
自分に全く自信がなく、「何をやっても私はダメ」という性格の人で、うまく話せないという人がいます。
ネガティブで暗い話ばかり話す人は、たまに面白い話をすることもあります。
しかし、同時に次のような話も頻繁にしていると、人間関係に支障をきたします。
「愚痴ばかり言う」「話し相手の欠点ばかり指摘する」「自分たちの未来が怖くなるような話ばかり言う。」「一緒にいるとしんどくなるような、憂鬱な話ばかりする」
ネガティブ思考が行き過ぎると、次第に話し相手も嫌な気持ちになっていきます。
「あの人のああいう話がイヤなんだよね」と言って、一度はアナタを好きになった相手でさえも、愛想をつかしてアナタから離れていってしまうのです。
ただし、暗い性格も一つの個性ではありますし、ネガティブな発想が得意な人が言うジョークはパンチが効いていて面白いです。
ネガティブな性格というのは、何かとマイナスな面ばかりが強調されますが、会話においてプラスに働く場面もあります。
また、ネガティブな性格の人は、自分から人が離れていくと、すぐに次のような事を考えがちです。
「私が話すと、楽しそうにしていた周りの人たちがみんな静かになる。」
「私が話をすると、相手は無表情で興味が無さそうな顔をする。」
「自分と話そうという人がいなくなる。周りからどんどん人がいなくなる。」
と、自分から人が離れた事実にばかり目がいってしまい、「なぜ自分から人が離れたのか?」についてまで、自分の意識が届かないのです。
一度冷静になれば、「なぜ自分から人が離れたのか?」「何を話したらダメだったのか?」について深く考察できるようになります。
話し相手にとって、何が面白い話で何がつまらない話なのか?きちんと区別して話すことが、いかに大切なことかが分かってくるはずです。
プライドが高い。間違いを犯したくない
意外にも、プライドが高すぎる事が災いして上手く話せなくなるケースがあります。
プライドが高い人は、無意識のうちに「上手く話さなければならない。」「恥をかくわけにはいかない」「下に見られてはいけない。」と、会話においても強いこだわりを持っている可能性があります。
プライドが高いと、相手が気にしないような小さなミスでも「しまった!」と敏感になるので、その後の話に集中できなくなります。
他にも、自分よりも上手に場を盛り上げる人の出現などで、自分のコミュニケーションスキルの低さが露わになり、途端に恥ずかしくなって何も話せなくなったりします。
また、プライドや目標が高すぎて「もっと上手に話さなければならない!」「場を盛り上げなければならない!」という完璧主義的な思考に陥ると、失敗した時のショックも大きく、立ち直れなくなります。
プライドが高いことが災いして、先に紹介した「自意識過剰」「人と話すのが怖い」という症状が現れてしまうのです。
他にも、プライドが高い人は、自分の失敗にも厳しくなりがちなので、話が終わった後も「ああ、こう話していたら良かった!」「もっとこうすべきだったのに!」と、必要以上に落ち込みます。
反省は成長には不可欠な要素ですが、やはり行き過ぎるとドツボにはまります。
以前よりも成長しているにもかかわらず、「いつも失敗する自分」という烙印を、自分で押してしまうことにもなりかねません。
プライドが高く、失敗を恐れている人が立ち直るためには、まず「会話の正解は1つではない」ということを覚えておいてください。
本来、話し方というのは1人として全く同じという人はいません。その上、失敗したと思った会話がウケて、その人の価値を高めてしまうようなこともあります。
あなたにとって完璧な話し方が、その他の人間全員にとって完璧だとは限らないのです。
そして、ある程度の失敗経験やクセのある話方などは、その人の魅力的な個性の象徴ともなり得ます。
ガチガチに話し方を決めて、「完璧に話せた!」と自分が思っていても、相手からしたら「もっと自然体で、普通に話せばよくなるのに・・・。」と、心外な評価を下されているケースも往々にしてあるのですから。
緘黙症という病気。ストレスによる脳障害。
上手く話せない人の中には、緘黙症(かんもくしょう)という病気にかかっている可能性があります。
緘黙症とは、本当は話せるのに、いざ人の前に出ると、一言も話せなくなる症状のことを言います。
家では普通に話せるのに、学校や会社へ行くと全く話せないなど、場所や環境の制限で緘黙症が起きる場合は、特に「場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)」と名づけられている病気です。
緘黙症の人が意思疎通を取る際は、首を縦や横に振るなど、身振り手振りでやり取りします。
「一定の場所で話せない」症状は、しばしば「本人の甘え」「おとなしい性格だから」という理由で一蹴されがちです。
しかし、近年は緘黙症のまま大人になる人が増えたので、学業や職業に大きな支障をきたす病気として、日本国内でも認知されるようになってきました。
緘黙症が発生する原因としては、幼い頃にコミュニケーションで大きなショックを受けたり、虐待を受けた経験がきっかけとなると言われています。
例えば、幼稚園時代に理不尽な理由で先生から怒鳴られ続けた経験から、人と話そうとすると声が出なくなってしまったというケースがありました。
緘黙症の症状は続き、担任の先生からは「大人しい、無口な性格」と通知簿に書かれ、同級生からは「何ではなさないの?」とからかわれ続けたといいます。
その後は、心ある友人に恵まれた事で、徐々にではありますが共通の話題で会話ができるようになります。
ただし、人と話すのには未だに抵抗があり、自然体で話すのは難しいという話でした。
緘黙症が疑われる場合は、専門医に診てもらうのが一番です。
まだ子供の場合は、小児科や教育相談センターなどで相談し、緘黙症に詳しい先生を紹介してくれないか聞いてみるとよいでしょう。
日本では緘黙症の専門医の数は少ないですので、インターネットの掲示板などで調べてみるのも一つの手です。
ちなみに、緘黙症のセラピーを研究して、実際に効果があったという療法に「エクスポージャー(暴露療法)」というものがあります。
エクスポージャーとは、トラウマのある状況をわざと作り出し、そこに危険はないという経験を新たに刷り込ませる療法です。
緘黙症の場合は、人間関係や会話にトラウマがあるケースだと考えられているので、専門のセラピストと安心して話をできる環境を作り、少しずつ自分の話をしてもらいます。
緘黙症の人と共有できる話題で、はじめは「楽しいかどうか?」など、簡単な意思疎通から図り、徐々に学校の先生やお店の人などと会話できる機会を作っていきます。
この暴露療法で治療を受けた緘黙症の人は70%にも上ったそうですが、同時に「今でも話すことに抵抗を感じる」人は50%いたそうです。
この結果からも、緘黙症は心の病気で、簡単に癒えるものではないということが分かります。
しかし、根気よく訓練を続ければ、緘黙症の人も次第に話せるようになる希望があります。
何をどう話したらよいか分からない
話をする以前に、何を話せばよいのか?どう話せばよいのか?見当もつかないという理由でうまく話せないケースがあります。
話し相手に対して、自分は何を話すべきなのか見当もつかない場合、いくつか理由が考えられます。
中でも、よくある原因に「会話ネタ」のストックが少ないがあります。
例えば、話し相手が音楽に興味を持っているのに対し、自分は音楽に対する知識もなければ、興味も全くありません。
対する自分はスイーツに興味がありますが、話し相手はスイーツに関しては全く興味がありません。
お互い関心をひくものが全く違うと、話をしているときの熱意が違うので、何か違和感を覚えたりするのです。
また、相手に関心のある知識などがあれば良いのですが、会話の引き出しが少ないために、自分もどう話してよいかイマイチ分かりません。
その結果、チグハグした何ともぎこちない会話になってしまいます。
また、「何をどう話したらよいか分からない!」からといって何も話さないでいると、沈黙が続いて気まずい雰囲気が流れます。
だからといって、沈黙が怖いからと無理に話しかけても、話し相手に興味・関心がない話題だと、「へえー」「ふーん」という返事しか返ってこず、さらに気まずい雰囲気になってしまう可能性もあります。
この問題を解決するためには、話したいと思っている人が興味を持っている話題について知識を揃える、または自分も興味を持とうと努力します。
自分が話し相手の持つ話題について詳しくなくても、知ろうとする姿勢があれば、話し相手もうれしくなって次々に話を切り出してくれるのです。
例外として、「相手に全く話す気が無い」という場合は、どんな気の利いた一言を発しても無駄になる事が多いです。
相手に話す気が無いオーラが流れている時は、相手に配慮して無理に話しかけないようにするのも、人間関係を築き上げる上で大切なポイントです。
上手く話せない原因が分かっても、アナタは話せるようになりましたか?
さて、ここまで「会話の専門家」と名乗る人の出版している書籍や、インターネットのまとめ情報などに載っている「うまく話せない原因」をおおまかに紹介してきました。
上手く話せない事に悩み続けてきたアナタであれば、少しは心当たりがある内容があったのではないでしょうか?
中には、ここでは紹介しきれなかった原因を他で見つけ、ハッとした人もいたのでありませんか?
それでは、ここであなたに1つだけ聞かせてもらいたいことがあります。
このページや、他のサイト、書籍を通して「うまく話せない原因」が分かったあなたは、上手く話せるようになりましたか?
「まだ何も試していないからわからない。」という人は、これらの情報を活用すれば、果たしてうまく話せるようになるのか想像できますか?
答えは「ノー」ですよね。
もし、あなたの答えが「イエス」であれば、そもそもこのページには来ていないはずですから。
気づきましたか?
そうです。うまく話せない原因は、今やたくさんの情報が溢れている現代では、簡単に発見できます。
人それぞれ直面する会話のケースごとに、何が原因なのかを詳しく教えてくれるような親切な対話解説サイトや本もあるほどです。
でも、「うまく話せない原因」が分かったからと言って、その瞬間からあなたがスラスラと思いのままに話せるようにはならないのです。
これっておかしいですよね?
他の問題であれば、原因さえ分かれば解決し、次のステージに進めるはずです。
しかし、「話す」ことにおいては、その常識が全く通用しないのです。
言い変えれば、だからこそ現代になっても「うまく話せない」悩みに頭を抱える人が後を絶ちません。
この不可思議な現象に困っているのはあなただけではありません。過去の私もそうでした。
みんな差はあれど「うまく話せない」問題に悩み苦しんでいるのです。
頑張っても全然うまく話せない人の共通点「ある盲点」とは?
「本やインターネットでうまく話せない原因を探し出したのに、いまだに全然上手く話せない。」
「慣れない会話に頑張って練習に実践を重ねても、恥をかくだけで全く上達していない気がする。」
「積極的になっても逆に周りに引かれてダメになる。これだけやっても誰ともうまく話せない私は欠陥品だ・・・。」
会話に苦手意識を持つ人から良く聞く話です。私にも経験がありますので、気持ちは痛いほどよく分かります。
死ぬほど頑張ってもうまく話せないどころか、恥ずかしい思いをするだけなんて、「ハッキリ言ってやってられない!」と投げやりな気持ちになってしまうのも無理はありません。
話し方のアドバイスする人の中には「会話は慣れ」という人もいます。
でも、頑張っても私たちのように全然会話が上達しない人がいるのも、また事実です。
このページに来ているあなたも、「会話は慣れ」なんて言われるとムッとくるのではないでしょうか?
それでは、なぜ「会話は慣れ」で解決できる人もいる一方で、全く話せない人もいるのでしょうか?
実は、どれほど頑張っていてもうまく話せないヒトには「ある盲点」に気づいていないという共通点があるのです。
「ある盲点」とは、いったい何なのか?
それは、日本人が普通に暮らすと一生学ぶことのないもので、今後も学校で教えられることはないでしょう。
長くなってしまいましたので、そろそろ答えを話したいと思います。
「ある盲点」の正体とは、会話の基礎知識です。
うまく話せないのは、勉強やスポーツの優劣に似ている
「うまく話せない原因を見つけても、未だに話せないままです・・・。」
という人は、会話の基礎知識がないという共通点があります。
いくら頑張っても思うような成果を得られないのは、うまく話せない原因や特別なトーク術以前に、「会話の基礎知識が身についていない」という盲点に気づかないのです。
「待って待って。でも、会話の基礎なんて勉強してないのは他の人は同じでしょ?なのに、なんでペラペラ喋れる人と、そうでない人の差がこんなに生まれるの?その話だと、会話の基礎が無い日本人全員が話せない状態じゃないとおかしいよ!」
そう疑問に思ったのなら、少し考えを巡らしてみてください。
例えば、あなたはある程度走ったり、学校の勉強や自宅での予習・復習を通して学習ができます。
走り方や勉強の方法は、少しは両親や先生から教わったという人もいるかもしれませんが、基本的に自分で試行錯誤していく内に上達していたはずです。
走り方は特に分かりやすいです。
1人1人走り方って違います。走るときのフォーム、どこに力を入れて前に進んでいるのか、微妙にですがみんな違いますね。
そして、みんな誰にも教わっていません。ですが、専門家に指導を受けると、走りが全然得意でない人も、途端に早くなり始めます。
勉強の方法も、塾にもいかず、家で一生懸命勉強することもなく、毎回テストで100点をとる天才もいます。
しかし、一方でどれほど頑張って自分で勉強したところで成績が悪い人がいるのも、悲しいですが事実です。
きっと、簡単にテストで100点を取れる天才からすれば、一杯勉強しても点を取れない人が奇妙に見えるでしょう。
ですが、成績が悪い子も教えるのが上手い塾講師にイチから勉強方法をレクチャーされれば、成績はグングン伸びます。
もちろん、上達にかかる時間は本人の「やる気」や「才能」に左右されます。ただ、正しい勉強法をみっちり教えられれば、以前とは比べ物にならないほどお勉強ができるようになるのは事実です。
会話でも、上の勉強の例と同じことが起こっています。
試行錯誤して、すぐに自分なりの話し方の「型」「最適解」を見つけている頭の良い人は、簡単にコミュニケーションスキルが向上していきます。
そして、実践経験を重ねることで、元々上手だったトークスキルにさらに磨きがかかるのです。
こうした人たちは、自己流ではありますが、自分で問題がないと感じる程度にまで会話の知識が蓄積されています。
さらに悪いことに、自分が会話のスキルを無意識のうちに向上させているので、おしゃべりができない人を変な人だといい、バカにするのです。
一方、うまく話せないと悩む人の場合は、一人で頑張って勉強してもテストで点が取れない人や、1人でスポーツを練習しても全く上手くならない人と同じです。
自分なりの「型」「最適解」を見つけられないので、何をやっても空回りして大失敗します。
「うまく話せない原因は、声が小さく、周りを気にするから」という内容を見て「そうだったんだ!」とハッと気づいた人が、その後周りを気にせず自分の気持ち良く感じる事を好き放題しゃべって、周りのひんしゅくを買うのは想像に難しくありませんよね。
「うまく話せない原因」を鵜呑みにして、これ以上心に大きな傷跡をつけるわけにはいきません。
うまく話せない人は、会話の基礎知識を学び、どのような状況においても臨機応変に対応できる、自分の芯となる基礎を築いていく必要があるのです。
うまく話せない原因を解決する「たったひとつの方法」を知るには?
ここでまた、1つお聞きします。
あなたは生まれてこの方、専門家による話し方の授業を受けて、実践して、会話力を向上させようとした経験がありますか?
おそらく答えは「ない」のではないでしょうか。
そうです。ここ日本で真面目に「話し方を勉強する」なんて言えば、変人呼ばわりされる可能性があるくらいですから。
そんな国の中で暮らしているので、あなたが会話の基礎知識を学ぼうと思っても、どこでどう学べばよいか見当もつかないのは、当然の話です。
それでは、上手く話せない原因を解決するための「会話の基礎知識」は、一体どこで学べばよいのでしょうか?
まず、書籍はダメです。あなたも気づいているかもしれませんが、本の内容はどれも「ある状況」でしか使えない断片的なテクニックばかり記載されていたり、当たり障りのない内容をまとめたネットの情報と同じようなものなので、基礎を学ぶには適していません。
(参考記事:市販の会話本は上級者向け 断片的なテクニックで会話力向上におすすめできない)
他にある勉強方法としては、話し方講座があります。
話し方講座は、有名な講師が直接登壇して会話術をレクチャーしてくれます。
規模の大きな会話塾を運営している会社を選べば、間違ったことを教えられるということはありません。
しかし、話し方講座にもデメリットはあります。
1つは、価格が非常に高額だという点。
有名な講師を呼んで直接教えてくれる場合はもちろんですし、マンツーマンで指導してくれる会話教室は、人件費やオフィス代が上乗せされているという現実があります。
もう一つのデメリットとしては、自分のレベルに合った会話コースを選ぶのが難しいという点です。
会話教室は、より多くの生徒を呼び込めないと経営に支障が出るため、多くの生徒が呼び込めそうなレベルに対したカリキュラムに設定されています。
そのため、「自分にはこの講座がバッチリ合う!」という風に能力に合わせた講座を見つけられる目がある人、もしくは「ビジネスで学びたい会話術がある」などという、目的がしっかりしている人には会話教室は高い効果を発揮します。
逆に、「極度のコミュ障に対応!」みたいなニッチなニーズに完璧に応えられる会話教室というのは、講師を見つけるのが困難を極めます。
話し方教室に通う場合によっては、会話教室の内容にピンとこないこともあるでしょう。
高額な費用を支払ったのにも関わらず、モヤモヤした気持ちで帰る危険性も考慮する必要があるのです。
(関連記事:話し方教室は効果あるのか?人気会話講座の評判や口コミを見て考える)
最後に1つ、会話の基礎知識を学ぶ方法として「専門家が書いた会話教材」があります。
「専門家が書いた会話教材」とは、読んで字のごとく、話し方のスペシャリストが独自に出している教材のことを指します。
「人を笑わせるための会話方法」「交渉で使えるビジネストーク術」「異性にモテるコミュニケーション術」などなど、人によって出す会話教材はさまざまですし、誰が書いたのかも不明な、どこか怪しい教材もあり、教材の質は玉石混交です。
その中には、会話に苦手意識を持つ人に対して作られた「「人に好かれる会話術」という会話教材があります。
(参考記事:人に好かれる会話術レビュー まさに「会話の教科書」といえる会話商材)
「人に好かれる会話術」は、会話が全く上手くいかないという人が主な対象ですが、会話を学んだことのない人や、それなりに会話ができる人でも、基礎を知ることで今まで生きてきたモヤモヤがスッキリする内容です。
うまく話せない原因を探しても、一向に会話が上達しない人にも効果があります。
私自身、昔は会話に苦手意識がありましたが、「人に好かれる会話術」を読んでからは、見る見るうちに自分の話し方が変わっていくことを実感しました。
人により、うまく話せない原因はさまざまです。話せない原因を調べただけで、ピンと来て話し方を改善できる人もいるでしょう。
しかし、どれだけ調べてもしっくりくる答えが見つからなかったという人もいるかと思います。
私も昔はうまく話せない人間の1人でした。ですが、今では会話で困ることもほぼありません。
思うように話ができるようになると、人生はもっと楽しくなります。そして、誰でも正しい勉強法を学び、練習すれば会話力は必ず身につきます。
このページを読んでいるあなたにも、うまく話せない悩みを解決し、会話を心の底から楽しめるようになってほしいです。
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その上、一時期は人と話すことはおろか、ヒトの気配を感じただけで怖くなり、涙目になって逃げだしてしまうようなレベルの対人恐怖症でもありました。
しかし、どうにか自分の人生を変えたいと思い、他人と向き合うことに挑戦を続けていました。
その結果、対人恐怖症は改善し、また良い会話教材に出会い、正しい会話のコツについて学んだことで、
「誰とでも仲良くなれる」「仕事もケタ違いに上手くいく」ということを自ら経験しました。
実際に体験して分かったのですが、コミュ力は、才能ではなく鍛えられます。
そして、「会話術を学ぶことで誰でも自分の人生を好転させることができる」という真実を、産まれて初めて思い知ることになったのです。
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