話が面白い人は、自分の話に興味を持ってもらう話術に長けている人が多いです。
普通の人と全く同じ話題について話していても、
特に面白味のない、何の変哲もない話だったとしても、
聞き手が気になって続きを聞こう聞こうと興味を持ってしまうのです。
しかし、この「続きが気になってしょうがなくなる話術」も
蓋を開けてしまえば、誰でも使える簡単なテクニックが隠されていたことが分かります。
もくじ
本当は面白くない話のはずなのに、どうしても続きが聞きたくなる会話のコツ
実際に例を見た方が分かりやすいと思いますので、
ここで一つ会話例を出してみようと思います。
自分「ねえねえ、この前大阪に遊びに行ったんだけどさ」
相手「うん。(ああ、そうなんだ。)」
自分「○○のショッピングモールでご飯を食べてたんだよね。」
相手「ふーん。(ああ、そうなんだ。)」
自分「そこで、ボーっと窓から通路を見てたんだけどさ」
相手「うん。(ああ、そうなんだ。)」
自分「俳優の、□□が向かいのカフェでコーヒー飲んでたんだよね。」
相手「おお、そうなんだ!(ええっ!?そうだったんだ!)」
上の会話例は、全く問題がないように見えます。
実際問題はないですし、会話の最後で話された内容は、相手にとっても気になる驚きの内容です。
それでは、「続きがきになってしょうがなくなる話術」を使える面白い人が
上の話をしたらどうなるでしょうか?続けてみていきましょう。
自分「ねえねえ、この前俳優の□□を生で見たよ!!」
相手「えっ?生で見たの!?(一体どこにいたんだ?コイツはいつどこに行ったんだ!?)」
自分「この前大阪に遊びに行ったんだけどさ」
相手「うん。(大阪で□□を見たのか!?どうなんだ??)」
自分「○○のショッピングモールでご飯を食べてたんだよね。」
相手「ふーん。(まさか同じ場所でご飯を食べていたのか?その店はどこにあるんだ!?)」
自分「そこで、ボーっと窓から通路を見てたんだけどさ」
相手「うん。(通路で歩いてただけなのか?そこ、本当の所が知りたいな。)」
自分「俳優の、□□が向かいのカフェでコーヒー飲んでたんだよね。」
相手「おお、そうなんだ!(そのカフェで□□はコーヒーを飲むのか!つまり常連ということかな?)」
いかがでしたか?
前者の例と比較すると、面白い人の話は雑談を始めた途端に
話す内容に相手が食いついているのが分かりますよね?
同じ話をする際も、少し話し方を変えるだけで
相手に何倍もの興味・ワクワク感を持たせることができるのです。
相手に話を聞いてもらいたいなら、インパクトのある部分を先に話す
実を言うと、前者と後者の話し方の違いは、
話す内容の順番が違うだけです。
前者は、自分の体験を時間軸に沿って、順を追って話しています。
しかし、後者の場合は、先に興味を持ってもらえそうな「俳優の□□を生で見た」
という話の核の部分・インパクトのある部分から話し始めています。
インパクトのある話を聞かされると、相手はどうしても話の続きが気になってしまうものです。
これこそが、話の続きがなぜか気になるカラクリの正体なのです。
話が少し逸れますが、文章を書くときには「起承転結」を大切にしろと、よく教えられます。
確かにきちんとした内容の文章を書くときには重要な心構えではありますが、
こと雑談においては、その通りに話す必要はありません。
ニュースや新聞の記事を見ても分かるように、相手に興味をもって読んでもらうためには、
まずは「相手が話の続きが気になるような、インパクトのある言葉」
を見出しに表記しています。
雑談で相手の興味を引き、楽しませるためにも、
ニュースや新聞の記事の書き方は参考になります。
自分の話を面白おかしくして、興味を持って聞いてもらうためには
人間の心理を利用できる「話す順番」になるように意識してみましょう。
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