周りに楽しそうに会話をしている人達や、
面白い会話をしているのか、いつもゲラゲラとはしゃぎながらしゃべっている人を見ていると、
羨ましいと思う感情と同時に、
「どうしたらあんなに面白そうな話が続くんだ?」
という疑問の感情を持ったことはありませんか?
「どうして面白い人は、いつも面白い会話ができるんだ?」
「楽しそうに話す人は、どんな話を繰り出して場を盛り上げているんだろうか?」
しかし、実際に話の内容を冷静に聞いてみると、
全然大したことない会話のようにも感じます。
なぜ、「大したことない会話」が盛り上がるのか?
そんな疑問を持っている場合、それはあなた自身の人生経験と、
真面目すぎる性格が答えを見つける邪魔をしているかもしれません。
もくじ
雑談は無駄な話をすることにこそ、意義がある
まず、雑談のような中身のない話をする本当の理由は、
「感情のやり取り」をしながら、協調・共感して
お互いが繋がっていることを確認するためです。
(詳しくは、「雑談は人間関係を構築するための基本ツール」 にて説明しています。)
人間は、他人とコミュニケーションを取って
協調・共感していることを認識すると、強い幸福感を得ることができます。
そのため、人間は「会話(雑談)」と言うツールを使って
人とコミュニケーションを取っているのです。
先ほど、あなたが体験してきた人生経験が、
「大したことない会話」が盛り上がる理由を見つけ出す邪魔をしていると言いましたが、
さらに詳しく言うと、あなたの受けた教育と、育った環境が障害になっています。
子供の頃、厳しく真面目な過程で育った人は、
「あまり意味のない話をするな」
「無駄口を叩くな」
と、大人の両親・祖父母に言いつけられます。
この言いつけに反発して育てば問題ありませんが、(反発のし過ぎも問題ですが・・・)
時に親の真面目な遺伝子まで受け継いだ子供が、
成長気になっても、大人になっても、いつまで経っても
しっかり言いつけを守り続けてしまうことがあります。
そうして人と無駄なコミュニケーションを取らない生活を続けた結果、
雑談することの本当の目的を知ることができないまま大人になります。
そのため、みんなが楽しそうに会話をしていても、
「なんであんなに意味のない、無駄な会話をしていて楽しくしていられるんだ?」
と思ってしまい、空気になじむことができずにいるのです。
雑談の内容は、わざと意味のない無駄な話題で話しています。
なぜならば、無駄な話でも何でも、気軽に話せて共感が得られれば
それ以上の話題は雑談には必要なかったからなのです。
真面目な人が「面白い話をしよう!」「質問にきっちりと答えよう!」と思うと、なぜか上手くいかなくなる理由
「質問を受けたから、正直に答えよう!」
「面白い人に負けない、面白くて笑える話をしてやろう!」
雑談・おしゃべりに慣れている人ならともかく、
真面目で自分から話すことが苦手な人が上のような考えで雑談をすると、
ほぼ100%上手くいきません。
なぜ、上手くいかないのでしょうか?
試しに、真面目に質問に応えたときの会話例を見てみましょう。
相手「あなたは何が好物ですか?」
自分「みかんです。」
相手「他には何か好きな物ありますか?」
自分「特にないです。」
盛り上がらない状況を見て、話し相手が焦っている顔が目に浮かびます。
真面目すぎる人間は、仕事や家庭生活には無駄がなくてメリットが多いのかもしれませんが、
こと対人関係になると、上手くいっていないというケースが多々あります。
雑談に真面目な対応などは必要ありません。
なぜなら、雑談の目的は相手と共感・協調して
お互いが繋がっていることを確認することにあるからです。
お互いが繋がっている時間が長くなるほど
それだけ多くの幸福感を感じることができるようにもなってきます。
上のような質問例は、相手も興味を持って聞いてきたと言うよりも、
実は、ただなんとなく聞いてみただけだったという可能性が高いのです。
雑談は、内容の薄さ濃さにはこだわりを持たないようにして、
感情(楽しそう・嬉しそう・面白そう・悲しそう・痛そう・・・etc)を共有することに
意識するようにしましょう。
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以前、私は人とまともにしゃべることすらできないコミュ障でした。
その上、一時期は人と話すことはおろか、ヒトの気配を感じただけで怖くなり、涙目になって逃げだしてしまうようなレベルの対人恐怖症でもありました。
しかし、どうにか自分の人生を変えたいと思い、他人と向き合うことに挑戦を続けていました。
その結果、対人恐怖症は改善し、また良い会話教材に出会い、正しい会話のコツについて学んだことで、
「誰とでも仲良くなれる」「仕事もケタ違いに上手くいく」ということを自ら経験しました。
実際に体験して分かったのですが、コミュ力は、才能ではなく鍛えられます。
そして、「会話術を学ぶことで誰でも自分の人生を好転させることができる」という真実を、産まれて初めて思い知ることになったのです。
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