人が相談事や悩み事を持ちかけているように聞こえても、
別に知恵を貸してほしいわけでもないし、
解決方法を教えてほしいわけでもないというケースがあります。
「それってすごい自分勝手じゃん!!!」
「言葉では悩んでるように言ってるくせに、紛らわしいことを言う相手が悪い。」
確かに自分勝手な言い分でしかありません。
これが原因で意識のすれ違いが起こるのは、
相手に問題があるといっても過言ではないでしょう。
しかし、人は自分がどんな事に悩み、どうしていこうと考えているのか、
時に人に聞いてもらわないと気が済まない、
身勝手な性質を持っていることも事実です。
この性質を理解していれば、相手からの信頼感を得ることも
容易になってくるので、知っておいて損はないですよ。
相手が悩み相談をしてきた!・・・えっ別に私の意見は聞いてない!?
あなたは相手に話しかけられて、下のような返答をしたことがありませんか?
相手「ちょっと聞いて聞いて。最近上司の風当たりが悪かったんだけどさ・・・」
自分「そうなんだ。何か気に障ることをした覚えはないのか?」
相手「それが仕方がなかったの。私のパソコンの調子が悪くて、作業が遅れてね・・・」
自分「パソコンの調子が?どんな具合に悪かったの?故障かな?見てあげようか?」
相手「いや、もう大丈夫なんだけど、それで上司の予定も遅れて怒られて・・・」
自分「そっかー。でもそりゃ仕方ないね。今度上司に美味しいものでも上げてみたらどう?あの人、甘いものとか大好物だったと思うし。」
相手「う、うん。そうね。考えてみるわ。ありがとう。」
一見、相手の出した話題から意識を反らさずに、
きちんと相手と言葉のキャッチボールができているようにも見えます。
「え?別に上の会話例は何の問題もないでしょ?
相手のために解決策も示してあげてるしさ。親切にしてるじゃない。」
いえ、それが実は大変な問題が潜んでいるのです。
その大変な問題とは、
「相手の話を聞く姿勢が取れていない」ために、
「相手の話が最後まで聞けていない」ことです。
上の会話例では、あなたが相手に言葉を発する時に、
「どうして上司に怒られたのか原因を探ろう」
「パソコンの調子を治せるか考えてみよう」
「上司の機嫌を直すために、何か良い案を考えよう」
と、自分自身の意見を出そうとする姿勢が感じられます。
しかし、相手が話しかけた理由は
悩み事の解決策を知るためでも、助けてほしいわけでもありません。
相手は、ただ単に
「私の話を聞いて、私の体験、私の感情を分かってほしい・理解してほしい」
と思っているだけなのです。
試しに上の会話例を、ただ単に相手の話を聞いているだけの場合に変えてみましょう。
相手「ちょっと聞いて聞いて。最近上司の風当たりが悪かったんだけどさ・・・」
自分「そうなんだ。それはすごくつらいね・・・」
相手「そうなのよ。大変だったのよ。その原因なんだけど、私のパソコンの調子が悪くて、作業が遅れてね・・・」
自分「ああー、そうだったんだ。パソコンの調子が悪いことで怒られるとか、最悪だな。」
相手「そうそう。私が悪いわけじゃないのに。すごい怒られて。そりゃ上司の予定もあるから、私に責任があることだし、私が悪いんだけどね。」
自分「そっかー。そんなことがあったんだ。でも自分が悪いって認めてるなんて、すごいね。私にはとてもできないかも。」
相手「心の中ではすごいムカついてるけどね(笑)。でも、上司は甘いもの好きだから、後で一緒におやつ食べながら今後の改善策とか話し合ったし、仲直りもできたよ。ありがとう聞いてくれて。なんだかスッキリした!」
自分「いえいえ。でももう上司とは普通の関係に戻ったんだね。それを聞いて安心したよ。よかったね。」
いかがでしたか?
始めの会話例と比較すると、
相手の気持ちがすっきりして、晴れやかになっていますよね。
あなたが相手の話を最後まで聞く姿勢を貫いていたから、
相手も安心してしゃべりたいことを全てしゃべることができたのです。
相手は、自分の話を最後まで聞いてくれ、自分に共感してくれたあなたに対し、
感謝の気持ちでいっぱいでしょうし、今後も頼りにするようになるはずです。
人の相談事や悩み事を聞くプロである心理カウンセラーの人は、
みんなこの法則の重大さを理解して会話に臨んでいます。
プロの心理カウンセラーは、終始相手の話を聞こうと意識し、
相手の話を聞くテクニックを駆使しています。
カウンセリングを受けている相手も、
始めは自分の話をすることに抵抗を持っていますが、
口を出すごとに安心感を得て、次第に信頼していくようになっていくのです。
また、それ以外にも上の2つの会話例では大きな違いがありましたね。
それは、「相手は既に問題を解決していた」ことが
会話を通して明らかになったかどうか、ということです。
このように、きちんと人の話を聞く姿勢が取れていれば、
相手が望んでもいないのに「解決してあげよう!」「自分の知恵を貸さないと!」
と余計なことを考える必要もなくなります。
一番上の会話の失敗例では、
まだまだ相手に自分の意見を話すタイミングが早すぎたのです。
相手が話しかけてきたときは、「自分の話を聞いてほしい」
と思っていることが多いです。
ですので、自分の話をすることを考えるよりも、
まずは相手のことに意識を向けて話を聞く態度を取りましょう。
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以前、私は人とまともにしゃべることすらできないコミュ障でした。
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しかし、どうにか自分の人生を変えたいと思い、他人と向き合うことに挑戦を続けていました。
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