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相手の話を聞く際には、

常に相手の存在にスポットを当てた会話をすることが有効です。

 

 

相手が自分自身のことを話している、その時に

自分自身の事を会話に登場させるのは、非常に勿体ないことといえます。

 

 

 

「相手の存在にスポットを当てる」と言われても、

イマイチピンと来ない人もいると思いますので、

具体例を出しながら説明したいと思います。

 

 

相手から話を聞きだすときは、会話の焦点を「相手」に合わせる

 

 

相手に焦点を合わせた聞き方とは、以下のような話し方です。

 

 

相手「今日さ、帰る途中に有名なクレープ屋に寄ったんだけどね、

めちゃくちゃ美味しかったよ。」

 

 

自分「えぇ!?クレープ屋?あなたが買うなんて珍しい!一体どうして??」

自分「あの有名なクレープ屋?やっぱりめちゃくちゃ美味しかったんだ!!」

 

 

このような返し方です。

 

前者の話し方は

「普段買い食いしないあなたが、珍しい!!どうしてあなたがそんなことを?」

というようなニュアンスで話しているイメージです。

 

相手の性格を考慮して、相手がその行動を取った理由を聞いています。

 

 

 

後者の場合は、

「ええ!?あの美味しいと有名な!??」

と、驚きの感情を前面に出しているイメージです。

 

 

また、「めちゃくちゃ美味しかったんだ!!」

という部分は、オウム返しを利用した話し方で、

相手の体験についてもっと聞いてみたい!!」という感じで話しかけています。

 

(オウム返しを使用した聞き方のテクニックについては

一番簡単。だが奥が深い。聞き方のコツ オウム返し

オウム返しの応用法 情報を少しだけ追加して返す

をご覧ください。)

 

 

 

上の二つの返答には、ある共通点があります。

それは、どちらも「相手のこと」をテーマにした会話をしていることです。

 

 

「相手のこと」をテーマにした会話をすれば、

自然と会話している意識は全て相手の方に向いていきます。

 

 

そうすることで、相手も

「自分自身ががないがしろにされていない。」

「自分のことに興味をもたれている」

ことを、より実感することができます。

 

 

相手の名前を頻繁に出したり、相手のことに関連した話し方を心がけることで、

相手も自分自身の話がしやすい環境が出来上がるのです。

 

 

自分のことに興味をもたれて嫌悪感を抱く人は、存在しません。

「聞いてくれてるんだから、もっと詳しくしゃべろう!!」

という風に、相手は気持ちよく自分の体験談を話すはずです。

 

 

会話の焦点を「自分」に合わせると、自分の主張がよりしやすくなる

 

 

ちなみに、上の例とは逆に自分を中心とした会話をしてしまうと、こうなります。

 

 

相手「今日さ、帰る途中に有名なクレープ屋に寄ったんだけどね、

めちゃくちゃ美味しかったよ。」

 

 

自分「ああー!あのクレープ屋さん!私も行ったことあるんだけど、

休日ですごい混んでてさー・・・」

自分「クレープか。甘いもの苦手だからなあ。羊羹なら食べれるけど。」

 

 

上の二つの話し方は、普通に会話ができているようにも感じますが、

相手のことを考えるよりも、「自分の主張をしよう・自分の主張を聞いて」

と発言しているように聞こえます。

 

 

相手を思いやった会話をするときに

自分の主張を発言しまくることは避けたいものです。

 

 

しかし、「相手に自分の話を聞いてほしい」

という場面では、この話し方が大きな効果を発揮します。

 

 

 

「私も」「俺は」という一人称主語を使うことで、

会話を聞いている人の意識は自然とあなたの方へ向いていきます。

そうすることで、相手もあなたの事について

焦点を合わせざるを得なくなってしまうのです。

 

 

 

そのため、「どうしても、この話は聞いてほしい!」

なんて時には、このテクニックが有効です。

 

 

上手く会話の焦点を使いこなして、

気持ちよく会話ができるようにリードしていきましょう。

 

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