人は、知らず知らずの内に「ある判断基準」を
人の事を好きになるかどうかを決める大きな材料にしています。
その判断基準は誰にでも持っているものですし、
意識しようと思ってもできない「潜在意識」と関係しているので、
その判断基準の正体を知っていても、逆らうことは非常に難しいのです。
ここまでの話を聞いて、
一つのアイディアが思いついた人もいるのではないでしょうか?
「その判断基準の存在を知り、人間関係に利用できれば
自分の思い通りに好きな人に好きになってもらえるのではないか?」
少々恐ろしくも感じるこのアイデアですが、
実はずっと昔から、人の上に立つような人はこの法則を活用しています。
もくじ
人を好きか嫌いかを判断する基準とは その正体
答えは「自分の事を大切な存在だと認識してくれているかどうか」です。
人は、自分の存在を「重要だ」「大切だ」と心から思ってくれる人に対して
自然と好意を抱くようになっているのです。
凄腕の経営者や、みんなから慕われているリーダーを見てみると、
決まってその特性を上手く利用していることが分かります。
「○○さんは、私たちのチームには絶対に必要な存在なんだから。」
「企業の末端で○○君のような活躍する人がいるお蔭で、
この会社は成り立っているんだよ。本当にありがとう。これからも期待してるよ。」
「○○は確かに問題がある所もあるけれど、そこまで自己嫌悪する必要はない。
他の人にない能力・特徴でサポートしてくれる力があるじゃないか。」
上の例と似たような言葉を、あなたもこれまで聞いた経験があるのではないでしょうか?
これらの言葉が意図的かどうかと言われれば、ほぼ全て計画を立てた上での言葉でしょう。
人を動かす立場にある人達は、人間心理の重要性をよく理解しているのです。
このように、相手に相手自身の事を
「重要な存在」「大切な存在」だと知らせることができれば、
高い好感度を持ってもらう事ができるようになります。
人の存在を肯定することは、同時に人を救うことにもなる
しかし、そう思うと、心が悲しくなってしまう人もいるかもしれません。
悲しくなる人は、きっと熱い心を持っている真っ直ぐな人だと思いますが、
それほど残念に思う必要もないかと思います。
なぜならば、話した人間自身は
本当に相手の事を重要で、必要な存在だと感じていることが多いですし、
何よりもあなたの為を思って、気を遣って言ってくれているからです。
あなた自身も励ましや感謝の言葉を聞いたり、
認めてくれる人の存在がいることで、
大きな喜びを受けたこともあるのではないでしょうか?
「あなたの事が大切だ」「あなたの存在は重要なんだ」
これらの言葉は、聞き手の存在自体を強く肯定することにもなります。
ショックな事件が起きて、落ち込んでいるようなマイナス思考の人も、
こんなうれしい言葉を聞かされたらたちまち元気になり、プラス思考に戻ろうとします。
つまり、あなたの言葉たった一つが、人を救う力を持っているということにもなるのです。
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